誕生日の替え歌は、会場のみんなが知っているメロディーに、主役ひとりのための新しい歌詞をのせたものです。準備は一晩から三晩ほど。曲を選び、音数を数え、名前で韻を踏み、声に出して練習します。方法は五つのステップにまとまりますが、最後のひとつをほとんどの人が飛ばしてしまいます。
よくある失敗は、紙の上で上手な歌詞を書いて、一度も歌わないことです。本番では言葉がメロディーからはみ出し、歌い手は詰め込もうと早口になり、オチが伝わりません。曲選びからマイクを持つまで、それを避ける方法と、著作権について知っておきたいことをまとめました。
替え歌だと会場のみんなが歌える理由
メロディーはすでに全員の頭の中にあります。ゲストは何も覚える必要がなく、二小節で曲に気づき、歌詞が目の前にあればすぐサビに加わります。驚きはすべて歌詞にあるので、三世代がテーブルを囲む還暦や古希のお祝いで特に効果を発揮します。
その代わりに型があります。自由に書くのではなく、決まった型に言葉をはめていきます。一行ごとの長さは曲が決めていて、この型を守ることが何より先です。
ステップ1:曲を選ぶ
替え歌に向く曲の条件は四つです。会場にいるどの世代も知っていること、短いサビが何度も繰り返されること、テンポが中くらいであること(ゆっくりしたバラードでも速いラップでもない)、そして音域が高すぎず、歌い慣れていない人でもついてこられることです。
- 誰もが歌える定番:「ハッピーバースデートゥーユー」そのものや、家族や仲間の集まりで必ずみんなが歌う曲。会場がすでに覚えている曲を選びましょう。
- 童謡や昔からの歌:たとえば「きらきら星」。7歳から97歳まで誰もが知っていて、メロディーは18世紀のフランスで記録された古い曲です(日本語の歌詞には作詞者がいます)。
- 避けたい曲:若い人しか知らない今年のヒット曲、こぶしや装飾の多い曲、早口のラップ、4分を超える長い曲。
簡単なテスト:年代の違うゲスト3人にサビを口ずさんでみてください。3人ともわかれば、その曲で大丈夫です。
ステップ2:音数をそろえる
流れる替え歌とつまずく替え歌の違いは、このルールで決まります。新しい歌詞の一行は、元の歌詞と同じ音数にします。日本語では、ひとつの音符にほぼ一音(拍)がのるので、小さい「っ」や伸ばす「ー」も一音と数えます。方法は、元の歌詞を自分用にだけ書き出し、各行の音数を数えて余白に書くこと。その横に、同じ音数で自分の行を書いていきます。
- 手をたたきながら声に出して数えます。「たろうはトマトをうえた」は十一音で、十一の音符にのります。
- 伸ばす音や「ん」の位置に注意。メロディーの長い音に「ん」や「っ」が来ると歌いにくくなります。決める前に曲にのせて歌ってみましょう。
- 名前は長い音や強い拍、声が前に出るところに置きます。四音の名前は二音の枠に入らないので、あだ名に切り替えます。
- カラオケ音源にのせて一行ずつ歌います。急がないと入らなければ一音削り、音符が余れば一音足します。
Aメロ、Bメロ、サビのつながりは、曲の構成についての記事で基本の形を紹介しています。
ステップ3:名前から言葉遊びを広げる
書き始める前に、名前と響きが重なる言葉を集めます。日本語の歌詞は語尾の母音をそろえるだけでも十分に韻になります。「ゆうこ」なら、ゆうこう、さいこう、えがお。「けんじ」なら、げんき、てんき、へんじ。このリストがオチの貯金になり、言葉ごとにエピソードが浮かんできます。
名前が使いにくいときは、行の頭に置いて、ほかの言葉で語尾をそろえます。そして、韻のために意味を犠牲にしないこと。歌では似た響きで十分ですが、無理にひねった文はすぐに耳につきます。
ステップ4:エピソードこそが材料
一番にひとつのエピソード。三番まであれば十分です。昔の話(海へ向かう途中で止まった軽自動車)、今のくせ(家庭菜園をサッカー中継のように実況する)、これからへの願い。サビはシンプルに、名前と年齢が入ったひと言で、会場が紙を見ずに歌えるものにします。
笑いのルールはひとつ。本人が誇りにしていることを笑い、本人がつらく思っていることは笑わない。題材のアイデアと落とし穴は大人向けのおもしろい誕生日ソングの記事にまとめています。耳に残るサビについてはサビの書き方をどうぞ。
いい替え歌は読むものではなく、本番の前に声に出して歌うものです。
ステップ5:練習して本番で歌う
- 練習は最低2回。声に出して、カラオケ音源にのせて、歌う人全員で。1回目で長すぎる行が見つかり、2回目で自信がつきます。
- 歌詞をゲストの目の前に:大きな文字で印刷してテーブルに一枚ずつ置くか、テレビに映します。サビは太字に。
- リード役と小さなコーラス:歌い出すひとりと、続く友人3、4人。50人の前でひとりきりで歌う人はいません。
- タイミング:ケーキのあと、音楽が大きくなって半分のゲストが踊りに行く前に。サプライズソングの渡し方のアイデアは替え歌にも使えます。
- 撮影係をひとり:主役がいちばん見返す思い出になります。
替え歌と著作権について
家族の集まりや友人同士のパーティーで替え歌を歌うのは、一般的には私的な利用の範囲と考えられています。ただし、メロディーやカラオケ音源の録音は、作った人や会社のものです。動画をYouTubeやSNSに公開すると、ブロックや申し立ての対象になることがあります。日本では、歌詞を変えること自体が作詞者の権利に関わる場合もあります。
ゲスト以外にも動画を見せたいなら、本当に著作権の切れたメロディー(古くから記録のある民謡や、作曲者が亡くなって70年以上たった曲)を自分たちで演奏する(ギター、ピアノ)か、オリジナル曲を選びましょう。「昔の歌」と思われている曲にも作曲者がいることが多いので、確認してください。ネットで手に入れた伴奏音源は、曲が古くても録音そのものが保護されています。これは法律上の助言ではありません。迷ったら公開前に確認してください。
誰も書きたくない、歌いたくないとき:その人のために書かれた歌
三晩も時間がない、マイクを持てる人がいない。そんなときは、エピソードやくせ、希望の雰囲気を伝えるだけで、名前の入った歌詞が書き上がります。歌詞は支払い前に読めて、自由に直せます。言い回しを変える、シャワー中に思いついた韻を入れる、家族だけが使うあだ名を足す。正直にお伝えすると、購入前に聴けるものはありません。音楽は支払いのあと数分で作曲され、有名な曲のメロディーではなくオリジナル曲です。あなたの歌詞で、メロディーの違う2曲のフルソングが届きます。
みんなが知っているメロディーの代わりになるのがカラオケです。ゴールドディスクからは全画面カラオケが付き、歌われるその瞬間に歌詞が一語ずつ光ります。テレビにつなげば2回目のサビで会場が歌い出し、カラオケの上に表示するQRコードで、各自のスマホに歌詞全文を表示できます。45回転シングルにはカラオケは付きません(ギフトページとMP3)。プラチナディスクではカラオケにあなたの写真が加わります。仕上がりはカラオケ付きのフルデモで確かめてください。デモは今のところ英語で歌われていますが、実際の歌は選んだ言語で歌われます。
歌詞はもう書いてあって、すべて自分で調整したいなら、スタジオで一番ずつ歌詞を書いて直し、作曲に進めます。アカウントとクレジットが必要で、ギフトページとカラオケは別パックで追加します。
手作りの替え歌か、書いてもらう歌か:料金と時間
| 選択肢 | 料金 | 必要な時間 |
|---|---|---|
| 有名な曲で手作りの替え歌 | 無料 | 一晩から三晩、練習2回 |
| ミュージシャンに作曲を依頼 | 150〜600ユーロ | 2〜6週間 |
| Tubissimeの歌 | 5ユーロ〜13ユーロ、フルソング2曲 | 数分、歌詞を読む時間を別に |
3つのプランの詳細:45回転シングルは5ユーロ(約2分30秒、MP3)、ゴールドディスクは8ユーロ(約3分30秒、全画面カラオケ、イラスト入りジャケット)、プラチナディスクは13ユーロ(約5分、2つのスタイル、カラオケに写真、MP4動画)。会場で歌ってもらうなら、ゴールドディスクが実用的な最低ラインです。
替え歌を台なしにする失敗
- 一度も歌わずに書く:長すぎる行は紙の上では見えず、耳で初めてわかります。
- 会場の半分が知らない曲を選ぶ。
- 3人しかわからない内輪ネタを重ねる。
- 歌詞を配り忘れる:読んだことのないサビは誰も一緒に歌えません。
- 七番まで書く:三番で十分、それ以上は会場の集中が切れます。
よくある質問
誕生日の替え歌はどうやって作りますか?
どの世代も知っている曲を選び、元の歌詞の各行の音数を数えて、同じ音数で自分の歌詞を書きます。名前から広げた言葉と、一番にひとつのエピソードを材料にします。カラオケ音源にのせて、声に出して最低2回練習しましょう。
替え歌に向いているのはどんな曲ですか?
主役の友人世代にも孫世代にも通じる、サビが短くテンポが中くらいの曲です。誰もが歌える定番曲や童謡がいちばん確実です。年代の違うゲスト3人にサビを口ずさんでみて、全員がわかれば決まりです。
替え歌を作っても法律的に大丈夫ですか?
家族や友人のパーティーで歌うのは、一般的には私的な利用の範囲とされています。ただしメロディーや音源は保護されていて、ネットに公開した動画はブロックされることがあります。広く公開するなら、本当に著作権の切れたメロディー(古くから記録のある民謡など)かオリジナル曲を選びましょう。
替え歌のカラオケは用意できますか?
手作りの替え歌なら、曲のカラオケ音源と、印刷または画面に映した歌詞が必要です。Tubissimeの歌は有名な曲を使わないオリジナル曲で、ゴールドディスクから付く全画面カラオケが、あなたの歌詞をリズムに合わせて表示します。
まとめ
うまくいく誕生日の替え歌は、誰もが知っている曲、元と同じ音数、名前から広げた言葉、一番にひとつのエピソードでできています。声に出して練習し、歌詞をゲストの目の前に置いて歌います。誰も書きたくない、歌いたくないなら、エピソードを伝えてその人の歌を作りましょう。歌詞は支払い前に読めて、カラオケが会場を歌わせてくれます。
