耳に残るサビを書くコツは、1つのアイデアを、1行7-10音ほどの4行にまとめることです。いちばん伝えたいフレーズ(キャッチ)を最初か最後の行に置き、繰り返します。大きな感情より、具体的なイメージのある簡単な言葉を選び、素直な韻と規則的なリズムを心がけます。プレゼントの歌なら、相手の名前が最高のキャッチです。サビの頭か終わりに入れましょう。
覚えようと思ったわけでもないのに、頭から離れないサビがありますよね。お風呂でも車の中でも口ずさんでしまい、何の歌かも知らないうちに歌っていた。それは偶然ではありません。耳に残るサビは、そうなるように作られていて、そのレシピはそれほど多くのルールではありません。
ここでは、良いサビの条件、ちょうどいい長さ、この記事のために書いた例付きの具体的な5つのテクニック、そしてプレゼントの歌への応用を紹介します。理論から耳での確認に移るために、Tubissimeのスタジオでサビを書き、試し、手直しする方法も説明します。
良いサビの条件
サビの仕事は1つだけ、覚えてもらうことです。Aメロは物語り、サビは要約します。サビは2回、3回、4回と、ほぼ同じ形で戻ってきます。この繰り返しが、記憶に刻みます。ルールを1つだけ挙げるなら、サビは1つのアイデアを、少ない言葉で、何度も言う、です。
うまくいくサビのほとんどに、3つの要素があります。まず繰り返し。サビの中で同じ言葉やフレーズが戻ってくること。次にキャッチ。ほかを知らなくても歌える短いフレーズで、多くは最初か最後の行にあります。最後にコントラスト。サビは、Aメロより広がりがあり、高く、シンプルに響きます。オリジナルソングには4つ目の要素があります。名前です。いちばん強力なキャッチで、本人が真っ先に反応する言葉だからです。
Aメロは読むもの。サビは、考えなくても歌えるもの。
長さと音数:サビは何行くらい?
ヒット曲のサビは、4行が基本で、サビ自体が繰り返される場合は8行になることもあります。時間にして20-30秒ほどです。それより短いと、気づかないうちに過ぎてしまい、長いとAメロがもう1つ増えたようになって、誰も全部を覚えられません。
本当に効くのは、音数の調整です。1行7-10音なら気持ちよく歌えます。14音になると、歌い手が言葉の半分を飲み込むことになり、それが一緒に歌えないサビになる原因です。行ごとに長さを近づけると、耳がパターンをつかみ、次を予想できます。
スタジオでは、この計算を代わりにやってくれます。各セクションの歌詞の下に、書いた音数と、セクションの長さによる収容量のカウンターが表示されます。24秒のサビには約48音が入ります。カウンターがあふれたら、歌い手が早口になるのを期待するのではなく、言葉を削るかセクションを伸ばしましょう。
耳に残るサビの5つのテクニック
1. キャッチで始める、またはキャッチで終わる
いちばん大事なフレーズは、最初か最後の行に置きます。真ん中には置かないでください。覚えてもらうのはこのフレーズなので、強い位置に置くのです。さらに、両方に置くのが理想的です。たとえば「もう一度、ゆうこ、/ 朝まで世界を変えていた、/ 冷めたコーヒー、意味のない笑い、/ もう一度、ゆうこ」。ほかを知らなくても、最初と最後の行はみんなが歌ってくれます。
2. 繰り返して、落とす
いちばん効果的な型は、繰り返す行、進む行、同じ行をもう一度、締める行です。耳は繰り返しを覚えて、落ちる行を待ちます。たとえば「踊ってる、踊ってる、/ 音楽が止まっても、/ 踊ってる、踊ってる、/ 会場みんなが笑ってる」。4行、2つのアイデア、覚えるのは1つだけ。
3. 簡単な言葉と、開いた母音
サビは大きな声で、しかも大勢で歌うものです。短い言葉と開いた母音(あ、お、い)は、子音が重なる言葉よりも、長い音で伸ばしやすくなります。「さあ、行こう」は歌えますが、「斟酌いたしかねる事情」は朗読になります。難しい語彙は、歌詞をじっくり聞くAメロにとっておきましょう。
4. 大きな感情ではなく、具体的なイメージ
「あなたをとても愛している」は、どこにも刻まれません。もう何千回も聞いたからです。「肩にかけてくれた、君の古い青いセーター」はすぐ刻まれます。目に浮かぶからです。サビは感情の名前を出してもいいのですが、それを物、動作、場所で支えます。
5. 素直な韻と、規則的なリズム
行末の分かりやすい韻は、記憶の助けになります。童謡の強みはそこです。凝った韻は不要で、単純な響きの重なりで十分です。大事なのはむしろリズム。各行の音数がほぼ同じで、アクセントが同じ場所に来ていれば、2回目から歌えるサビになります。スタジオの作詞コーチは、意味を変えずに、より豊かな韻と、より規則的なリズムを提案してくれます。
プレゼントの歌のサビ
贈る歌では、サビがみんなが顔を上げる瞬間です。ここに名前を入れましょう。できれば最初か最後の行に、可能なら2回。ほかを知らなくても、会場が歌ってくれる言葉だからです。歌いやすいかも確認してください。3音の名前は、1音の名前と同じ行には収まりません。オリジナルソングの例は、サビも含めてフルサイズで聴けます。
思い出は、むしろAメロに入れます。サビには、いちばん共有しやすいディテールだけを残します。ニックネーム、口ぐせ、みんなが知っている場所などです。「ケンちゃん、ケンちゃん、バーベキュー大将」なら、テーブル全体が歌ってくれます。2018年のバーベキューの全部の話は、2番のAメロの出番です。AメロやBメロ、サビへのストーリーの割り振りは、曲の構成:Aメロ、Bメロ、サビをご覧ください。
最後の調整は声です。スタジオでは、セクションごとに選べます。Aメロはソロ、サビはデュオやコーラスにすると、サビが繰り返しではなく、みんなで共有する瞬間として響きます。
スタジオで試して、手直しする
サビは、紙の上では判断できません。2回目に聴いたときに判断します。もう口ずさんでいたら、うまくいっています。歌詞を読み返さないとついていけないなら、長すぎるか、詰め込みすぎか、抽象的すぎます。
スタジオでは、各セクションが歌詞、声、長さを持つ別々のブロックになっています。サビは自分で書いてもいいですし、作詞アシスタントのMélodieに、ふだんの言葉で頼むこともできます。「サビを短くして」「名前を頭に入れて」など。曲全体ではなく、そのセクションだけを書き直します。最初のストーリーから完成した歌詞までの方法は、AIで作詞作曲する方法に載せています。スタジオのほかの機能は、スタジオのページでご紹介しています。
曲を作ったあとで、サビが耳でしっくりこなければ、そのサビだけをやり直せます。手直ししたセクションだけが作り直され、曲のほかの部分は同じ声のままで、元のバージョンも残ります。知っておくべき点が1つあります。手直しは、サビだけではなく、曲全体の長さで課金され、1分あたり42クレジットです。作曲のあとで直すより、作曲の前にサビを声に出して歌ってみるほうが得策です。
サビが忘れられてしまう失敗
- 語ってしまうサビ。物語を知らないと意味が分からないなら、それはAメロです。
- 音数が多すぎる。カウンターがあふれたら、ほかを直す前に、1行から1語を削りましょう。
- 名前が行の途中に隠れている。頭か終わりに置かないと、気づかれません。
- 歌うたびに違うサビ。2回聞いていないものを、みんなで歌うことはできません。
- 「幸せ」「永遠」「運命」のような抽象的な大きな言葉。曲が終わる前に忘れられます。
よくある質問
音楽でのサビとは何ですか?
曲の中で、歌詞もメロディもほぼ同じ形で何度も戻ってくる部分です。Aメロが物語を語り、サビは主なアイデアを少ない言葉で要約します。みんなが覚えて、一緒に歌える部分です。
サビは何行にすればいいですか?
多くは4行で、20-30秒ほどです。後半の4行が前半の4行を少し変えて繰り返すなら、8行も成り立ちます。それ以上になると、サビがAメロになってしまい、全部を覚えられる人はいません。
サビは韻を踏む必要がありますか?
あると助けになりますが、必須ではありません。行末の素直な韻や響きの重なりは、覚えやすさを高めます。大事なのはむしろリズムで、行の長さが近く、アクセントが同じ位置にあれば、韻がなくても覚えられます。
オリジナルソングで、名前はどこに入れればいいですか?
サビの最初か最後の行に、できれば2回。みんなが気づいて歌ってくれる言葉だからです。実際の使われ方を聴くには、オリジナルソングのフルサイズのデモをどうぞ。なお、デモは今のところ英語で歌われています。実際の曲は、お客様が選んだ言語で歌われます。
歌をプレゼントしたいだけなら、サビも自分で書く必要がありますか?
いいえ。ギフトプランがすべてやります。固定料金で、アカウントも不要。あなたが話をして、サビは名前を中心に書かれます。スタジオは、1語ずつ自分で作り込みたい方のためのものです。
まとめ
良いサビは、1つのアイデアを4行で言い、それを繰り返します。キャッチは頭か終わりに、言葉は簡単に、行の長さはそろえて、大きな言葉より具体的なイメージを選び、名前はみんなが歌う場所に入れましょう。そして、紙の上ではなく、耳で判断してください。書いて、聴いて、セクションごとに手直しするには、スタジオのアカウントを作成してください。
