AIで曲を作るには、具体的な物語から始めます。名前、日付のある思い出、相手が普段聴いているジャンルです。韻を踏む作業と作曲はAIに任せ、歌詞はセクションごとに読み返して、違和感のある部分だけを直します。TubissimeのStudioでは、アシスタントのMélodieがあなたの答えから歌詞を書きます。声と各セクションの長さを調整すれば、その歌詞に合わせて音楽が作られます。
入力欄に3つの単語を打ち込み、ボタンを押したら、誰のことでも歌えそうな曲ができあがった。きれいで、歌も上手で、完全に中身が空っぽです。問題は機械ではありません。機械は頼まれたとおりに動いただけで、つまりほとんど何もしていないのです。
AIで曲を作るとは、曲づくりを丸ごと任せることではありません。AIのほうが得意なこと(韻を踏む、作曲する、歌う)を任せ、AIには絶対にできないことを自分の手に残すことです。ここでは、TubissimeのStudioで実際に行っているやり方を、ステップごとに紹介します。
AIがすること、あなたに残ること
役割を正直に分けてみましょう。AIが受け持つのは、韻、リズムの数え方、曲の構成、メロディ、楽器、歌声、ミックスです。しかも速く、4回目のやり直しを頼んでも嫌な顔をしません。
あなたに残るのは、3つです。物語、取捨選択、そして最後の判断。物語は、あなたの弟が34歳で泳ぎを覚えたことを、どんなエンジンも知らないからです。取捨選択は、1曲に入るのが4つか5つのアイデアだけだからです。最後の判断は、ある一行がその人らしいか、それともお祝いカードの定型文のようかを、あなたにしか見分けられないからです。裏側で何が起きているかは、AIで作るオリジナルソングの仕組みで説明しています。
AIは速く書きます。それが本当かどうかは、あなただけが知っています。
プロンプトではなく、物語から始める
つい指示文を書きたくなります。「明るいポップスで、ゆうこの誕生日の歌」。すると、ゆうこという誰かのための、明るいポップスができあがります。あなたの大切な人の歌ではありません。
まず、その人を知らない人に話すつもりで、語ってください。Studioの「アシスタント」タブでは、執筆アシスタントのMélodieが質問をして、あなたの答えから歌詞を書きます。入力が面倒なら、音声入力が話した内容を書き起こします。書くより話すほうが上手な人は、たくさんいます。渡してほしい材料は、こちらです。
- ほかの誰も知らない細部:あだ名、クセ、口ぐせ。
- 場所と日付のある具体的な瞬間:「2019年8月の湘南のキャンプ場で、午前3時にテントが風で飛んだ」。
- 面と向かっては言えなかったこと。それがサビになることが多いのです。
- 相手が聴くジャンル。あなたの好みではなく、相手の好みです。
自分で枠を決めたい人には、ガイドモードがあります。シーン、名前、スタイルを選び、歌詞は自動生成、自分で執筆、またはインストゥルメンタルから選ぶフォーム形式です。ひとつの指示で曲のイメージを言い表せる人には、フリープロンプトもあります。
歌詞はセクションごとに読み返す
歌詞が届いたら、ひとまとまりで読まないでください。歌われるとおりに、Aメロごとに、サビは別にして読みます。エディターでは、各セクションが独立したブロックで、歌詞、音楽の指示、長さを持っています。名前は自由に付けられます。「Aメロ2」よりも「キャンプのAメロ」のほうが、ずっと頭に入ります。
セクションごとに、3つの問いかけをします。このAメロは、ひとつの具体的なことを言っているか。サビは、Aメロがなくても成り立つか。贈る人の口から出ると、不自然に響く一行はないか。もしあれば、Mélodieに普通の日本語で頼みましょう。「Aメロ2を直して、飛んだテントのことを入れて」「サビをデュエットにして」。Mélodieが書き直すのは、そのセクションだけで、曲全体ではありません。ライティングコーチは、核心には触れずに、より豊かな韻とより整ったリズムを提案します。サビそのものについては、心に残るサビの書き方を読んでみてください。
何番まで作るか、Cメロをどこに置くか、各ブロックにどのくらいの長さを割くか。それらは、曲の構成をブロックごとに解説した記事に載っています。
声と長さを選ぶ
声は、セクションごとに設定できます。男性、女性、デュエット。あるAメロは男性の声、次のAメロは女性の声、最後のサビはデュエットにすると、1人ではなく2人の物語になります。同じ画面で、従うスタイルと避けるスタイル(たとえば「サックスなし」)を一覧にでき、音楽エンジンに実際に送られる内容のプレビューも開けます。ブラックボックスではありません。
長さについては、Studioは10秒から5分までを扱い、各セクションは3〜120秒です。Mélodieが提案するのは最大3分で、ほとんどのプレゼントには十分です。5分まで伸ばしたいなら、ガイドモードを使ってください。長ければいいというわけではありません。内容が詰まった2分30秒の曲は、サビを繰り返すだけの5分の曲よりも、心に響きます。
ゼロからやり直さずに、手直しする
歌ってみて気に入らないAメロがありますか。そこだけを作り直します。手直ししたセクションだけが作曲し直され、曲の残りは同じ声のままで、元のバージョンも残ります。手直しの出来が悪くても、何も失われません。修正のたびに曲全体を作り直し、声もテンポも変わってしまうツールとは、そこが大きく違います。
これだという音が見つかったら、取っておきましょう。スタイルライブラリには、個人用のスタイルを最大50個まで保存できます。「スタイル」タブでは、Riffと一緒に新しいスタイルを作れます。参考にしたい曲の名前を伝えると、Riffがその音を言葉で説明します。次の曲は、前の曲が終わったところから始まります。
ありきたりな曲になる失敗
- 最初の出力を読み返さずに受け入れる。それなりに整っているからこそ、ありきたりになります。
- ひとつのAメロに全部を詰め込む。1つのセクションにはアイデアを1つ。そうしないと、何も聞こえません。
- 物語を語るサビを書く。サビはまとめ、物語はAメロで語ります。
- 「豪華にしよう」と5分を選ぶ。長いと、飽きる余地が増えるだけです。
- 1つのフレーズのために曲全体を作り直す。セクションだけを手直しして、残りは残します。
費用は、正直にお伝えします
Studioはクレジット制です。登録時に30クレジットがプレゼントされます。Mélodieで歌詞を書いたり、機能を試したりするには十分ですが、曲を作るには足りません。音楽の料金は長さで決まり、1分あたり42クレジット、ジャケットは51クレジットです。2分30秒の曲なら、100クレジット強が目安です。パックは、60クレジットで3.90 €から、500クレジットで24.90 €まで。クレジットに有効期限はありません。20秒のフィルムとStudioのすべての機能は、Studioのページで紹介しています。
始める前に、2つ知っておいてください。手直しの料金は、作り直したセクションだけではなく、曲全体の長さで計算されます。声が揃い、時間が節約できるのが利点で、クレジットの節約にはなりません。そして、金額は引き落としの前に必ず表示されます。確認して承認するまで、何も引き落とされません。ミュージシャンやギフトプランと比べたいときは、オリジナルソングの料金相場が参考になります。
よくある質問
AIで曲を作るのに、文章を書く力は必要ですか?
いいえ。あなたが語り、Mélodieが韻と構成に整えます。大切なのは文章力ではなく、思い出の正確さです。「車の中で音程を外して歌う」は、きれいで曖昧な一文よりもずっと価値があります。残りは、ライティングコーチが引き受けます。
自分で歌詞を書くこともできますか?
できます。ガイドモードで手書きの歌詞を選んでテキストを貼り付けるか、エディターでセクションごとに直してください。Mélodieの歌詞から始めて、一部だけ書き直すこともできます。音楽は、あなたの言葉に合わせて作られます。
AIで無料で曲を作れますか?
歌詞は無料で作れますが、音楽は無料ではありません。登録時に30クレジットが付くので、Mélodieで歌詞を書き、Studioの使い方(タブ、セクション、声、プレビュー)を試せます。ただし、1分の音楽が42クレジットなので、曲を作るには足りません。各曲の金額は、引き落としの前に表示されます。
プレゼントとして曲を贈りたいだけなら、どうすればいいですか?
それなら、Studioが一番の近道ではありません。ギフトプランは、固定料金でアカウント登録なしに、すべてをお任せできます。あなたが語ると、数分後に、異なる2つの音楽による完全な2曲が届き、2曲ともあなたのものになります。
まとめ
AIで曲を作ることは、役割分担です。AIは韻を踏み、作曲し、歌い、あなたは物語を持ち寄り、選び、決めます。具体的な思い出から始め、セクションごとに読み返し、声と長さを調整し、おかしなところだけを全部やり直さずに直します。まずは、最終的な仕上がりのフルデモを聴いてみてください。デモは今のところ英語で歌われています。そのあと、Studioのアカウントを作って、あなた自身の曲を作りましょう。
